LastUpDate:16:32 2003/11/24 TOP
BSPモジュールによる階層化

●概要

BSPの規模が大きなものを構築する場合、小機能に分割しモジュールにすることで、 BSPの再利用がいくらでもできます。 また階層的にBSPを構築できるため、効率良く構築できます。

下の図は、左のBSPから右のBSPをモジュールとして扱っている例です。 モジュール名は「rest_em」で、入力はin_aとin_b、出力はsumとc_outになっています。

モジュールは名前で識別されます。よって、同じ名前を持つ複数のモジュールが配置されている 場合、その中のBSPを変更すれば同じ名前の他のモジュール内のBSPも変更されます。 異なるモジュールとして使用したい場合は、モジュール名を変更する必要があります。

(^_^)

●実践

構築したBSP(以下、下位BSP)を、 他のBSP(以下、上位BSP)でモジュールとして使用するための手順を説明する。

上位BSPからモジュールを指定するため、下位BSPにモジュール名をつける必要がる。 モジュール名はアルファベットから始まるものが望ましい。 数字から始まると、Verilog-HDLやCコードに出力する場合、非常に厄介だ。

上位BSPから接続するための端子として、下位BSPのウージ、ケムマキを使用する。 ウージを入力端子として使用するため、ウージのinput name を設定する。 ケムマキは下位BSPの出力端子として使用するため、output name を設定する。

ファイルに保存するときは、「モジュール名.bsp」でお願いしたい。 上位モジュールを読み込んだときに、下位モジュールも読み込むことになっている。 このとき、上位モジュールと同じフォルダの「モジュール名.bsp」を読み込むようにしている。

上位モジュールにおいて、モジュールを配置する。 このモジュール上で右クリックし、「モジュール読み込み」を選択する。 そして、読み込むBSPファイルを選択する。

「モジュール変更」で、モジュール名の変更を行った場合、すでにQROQSに読み込まれている モジュールならそのモジュールになる。読み込まれてなければ新規モジュールが設定される。

接続を行う。トランジションのとき同様、アークを選択し、下位モジュールで設定した入出力端子 に対して接続する。

●使用制限

BSPをモジュールとして使用するための基本的な設定はこのようになるが、 現在のQROQSでは汎用性、一貫性、QROQSが未実装、アウザの趣味などといった理由でいくらかの 制限が存在する。 まずは下位モジュールから見ていこう。

次は上位モジュールだ。


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